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研究ノート — 探索の記録

市場レジーム観測の本筋とは別に、相関やアノマリーを探した記録です。うまくいかなかったもの(多数)も隠さず載せます——「見つからなかった」もまた誠実な結果。すべて過去データの観測であり、投資助言・売買推奨ではありません。

1. 企業の本当の顔(個別株 × マクロ)

各銘柄の超過リターン(市場全体の動きを差し引いた分)が、どのマクロ指標と一緒に動くか=「実質なにのプレーか」。業種ラベルより雄弁です。

※ これは各銘柄が「どのマクロ要因と連動するか」の観測(過去データ)であり、値上がり予想・購入推奨ではありません。

2. 日経は「前日の米国」を追う

日経とS&P500の同日相関は +0.15 と薄いのに、米国を1日ずらすと +0.48 に跳ね上がります。時差のせいで、東京は前夜のニューヨークを映して始まる。「世界市場→米国→日本」という資金の流れが、いちばん素朴な形でデータに出ています(このプロジェクトの根っこ)。

3. 主要指標の眺めと、時期で動く相関

金・原油・株・為替・金利を同じ土俵(指数100)で。相関は固定でなく、危機時に一斉に同方向へ跳ねる(分散が効かなくなる)など、時期で変わります。その変化にこそ局面のヒントがある

4. 業種の個性(業種群 × マクロ)

市場ベータを除いた超過リターンで見ると、業種の役割が分かれます:輸出・製造=半導体(SOX)と為替金融=米金利素材=資源内需ディフェンシブ=リスクオフ(VIX)の受け皿

5. エッジ探索の記録(正直な勝ち負け)

相関を手がかりに、過去データ上で超過リターンが出る組み合わせを広く探しました。規律=翌日始値約定・手数料込み・両サブ期間で生存・パラメータのゾーン。結論:ほとんどは却下、残ったのは1つ。

探索したもの結果
流動性プレミアム(薄い中型株 > 厚い超大型株)○ 頑健に検証通過(ただし下記留保)
素のGC/DC トレンドフォロー(半導体セクター)○ DDを半減(傾きで)
SOXショックの翌日「窓」を取る× 寄りで織込済(取れない)
ディフェンシブ−半導体のローテーション(数日)× 2008依存・除くとコスト負け(年でコイン投げ)
カレンダー/季節性(休場明け・期末・Sell in May)× 2015年以降に裁定で消滅
VIX/ボラでのタイミング× オーバーナイトの窓に住む蜃気楼(後述)
★ 唯一頑健に残ったアノマリー=流動性プレミアム。日経225という大型株の中でも、相対的に出来高の薄い中型株が厚い超大型株を一貫して上回る(薄さのリスクプレミアム)。ただし留保:ロング単体の最大DDは約-50%(市場ベータを被る)・容量は約34億円/日(小〜中資金向き・大資金不可)・配当未調整。詳細・25年チャート・留保は ダッシュボードの「発見:流動性プレミアム」 に。
※過去データの検証であり将来を保証せず、特定銘柄の購入を勧めるものではありません。

6. 構造法則:見かけのエッジは「オーバーナイトの窓」に住む

日本株のリターンは、夜間(終値→翌始値)に集中し、日中(始値→引け)はほぼフラットです(224銘柄等加重で 夜間 +0.169% / 日中 -0.013%)。だから「前夜の米国の動きを翌朝取る」たぐいの作戦は、寄り付きで既に織り込まれて取れない。VIXでのタイミングが過去データで魔法のように見えたのも、この夜間の窓を“同時刻のVIX”で覗いていただけ(ルックアヘッド)。——これは当プロジェクトのL3(VIX/リスクオフと日本株は同一事象)の、トレード版の再確認です。

⚠ 方法論メモ:米国終値ベースの信号で日経を当てる検証は、必ず「寄り→引け(始値→終値)」で測ること。「終値→終値」で測ると夜間の窓を取れる前提になり、実際には取れない蜃気楼を生む。

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生成 2026-06-14|出典:価格=立花e支店(日本株)・yfinance(マクロ)。本ページは過去データの研究・教育目的の観測であり、投資助言・売買推奨ではありません。手数料・スリッページ・配当の扱いは各分析の注記参照。